2024年9月22日日曜日

網走うるし見学会レポート 前半

 9月15日(日)に網走うるし見学会を開催しました。今年は、当会でもまだ漆を見たことのない会員さんを中心に参加を募り、昨年ご参加いただいた方とのご縁で、NPO法人創成塾の方々もセミナーの一環としてご参加いただきました。

当日の行程は、漆植栽地と漆掻きの見学、網走市の南公園にあるウルシ記念樹の見学、そして漆ギャラリー&珈琲れんかにて昼食会と漆のお話会という内容で、網走の漆に触れる充実した一日となりました。

参加者の多くは網走在住の方や、仕事で網走に関わっている方々で、地元に北限の漆が存在することや、漆掻きという独特な採取方法に驚かれたようです。

漆植栽地では、ウルシの木の植生や特徴について解説しながら、葉や実の形、漆掻きの跡を観察しました。  

当日は、網走うるしの会のHさんが漆掻きの実演を、Tさんが漆掻き体験を担当してくださいました。Hさんは一つ一つの動作について丁寧に説明し、Tさんも漆の魅力や性質について語りながら体験をサポートしてくれました。

当会から一人、創成塾さんからも一人が漆掻きを体験し、まさに「漆の一滴、血の一滴」を実感されたのではないでしょうか。



網走市の南公園にはウルシ記念樹があります。その歴史については安政五年(1858年)から万延元年(1860年)頃にかけて本州から移植されたものであり、函館奉行所が会津より取り寄せたとされています。また、このウルシ樹林地は、所有者の網走市名誉市民・中川イセ氏のご好意により平成十年に網走市に寄付されたものでもあります。

詳しくは記念樹に設置されている看板の文章からご覧いただけますので、ぜひ足を運ばれてみてください。

南公園の立て看板


後半へつづく

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