投稿

ラベル(漆掻き作業)が付いた投稿を表示しています

漆掻きが始まりました。

イメージ
今年も漆掻きの季節がやってきました。 会長のHさんと、事務局の菅原の2名で山に入っています。 初日の6月13日(金)、漆掻きを行う木の選定と「目立て」と呼ばれる準備作業を行いました。 目立ては、できるだけ短く傷をつけて 木に刺激を与え、漆を作り出させる役目があります。 この目立ての位置が、これから辺(傷)を伸ばしていく基準になるため、樹形や節、枝、幹の割れを鑑みて作業していきます。 目立て 漆の花の蕾がついていました。 その後、A・B地区の様子を確認してきました。 A地区は谷地で、奥に沢があるため、立ち枯れしている木が多く見られました。まるで野付半島のトドワラのようです。 一方、道路沿いの手前のエリアには、萌芽したウルシが密に生い茂っており、活力のある様子でした。 奥の木が枯れています。 手前は萌芽が茂っています。 B地区は山の斜面に植栽されており、傾斜はややきつめですが、奥には太めの木も見られ、今後に向けて原木本数の確認をしていきたいと所です。 画像の真ん中あたりがウルシの木です。

漆掻き 上げ山

イメージ
 2024年6月21日(金) 曇り一時雨 最高/最低気温20.0/11.9℃ 平均/最小湿度93/74% 先週は目立て、今週は上げ山と呼ばれる作業です。目立てよりも長めに3〜4cm程度の傷を入れます。「これから漆を木に作らせるための傷」です。傷をつけることで、ウルシの木自身が漆を生成するようになります。  白味の強い漆が滲み出てきますが、まだ採取しません。木を弱らせないためでもありますが、一人の受け持ち本数が少ないため集めてもわずかすぎるという事情もあります。 漆の出方は昨年に比べてどの木も良好のようです。気候の影響もあるのでしょうか。今年は暖かい日(オホーツクにしては暑いくらいの気温)と雨の肌寒い日が交互にやってくるような印象です。   途中、雨がパラつき蒸しましたが2時間ほどで作業終了。漆はまだ採らないので早めに終わりました。代わりにわらびをゲット。 記録:菅原咲

漆掻き 目立て

イメージ
2024年6月14日(金) 曇り 最高/最低気温12.3/9.5℃ 平均/最小湿度93/82% 木の選定と目立てを行いました。今年は3名での漆掻きです。一人5本掻いていきます。 昨年もこの時期(6月16日)から漆掻きが始まりましたが、今年は暖かい日は30度近くまで気温が上がるような日もあり、すでに漆の花の蕾がついていました。去年に比べて今年はたくさん成っています。 目立ては、できるだけ短く傷をつけます。木に刺激を与えて、漆を作り出させる役目を持っています。この目立ての位置が、これから辺(傷)を伸ばしていく基準になるため、樹形や節、枝、幹の割れを鑑みて作業していきます。厳しい環境下で樹齢を重ねているため、ゴツゴツした樹皮の木が多く、鎌ずり(皮を剥ぐ作業)に苦労しました。 網走うるしの会では、週に一度(7日ごと)メンバーでまとまって漆掻きをするので、目立ての間隔は1尺です。採取後は伐倒するので幹の二面(両側)に傷を入れていく「殺し掻き」を行っています。 来週は上げ山です。 熊と蜂に気をつけて頑張ります。 記録:菅原咲

漆植栽地の下草刈り

イメージ
 6月8日に漆植栽地の下草刈りを行いました。 場所は網走市山里にあるC地区とB地区。午前9時から始まり12時ごろ終了しました。参加者は7名で、うち1名は本数計測、残る6名が刈払機で草を刈っていきます。 植栽地C地区は山間の上の方にあり日当たりの良い場所です。毎年、漆を採取しています。B地区は同じ山間でも下の方にある道路脇の場所で、草刈りを担当されたTさん曰く、いくつかの木は良い太さになっているそうです。 この日、気温の予想は26〜27℃くらいでお昼にかけて暑くなっていきました。ハルゼミの声もたくさん聞けて、いよいよ漆掻きシーズンインです。 記録:菅原

漆掻き 6辺目

イメージ
2023年7月28日(金) 晴れ 最高気温29.1℃ /最低気温21.6℃ 平均湿度86%/最小湿度68% 漆掻き6辺目は目サシを全開まで伸ばして、いよいよ盛漆に突入です。 目サシや 辺の長さの伸ばし方については こちらの投稿 をご覧ください。 気温が高く、体感の温度は30℃を超えていたように感じます。額から噴き出た汗は結晶化して顔がザラザラに。3〜4時間ほどの作業で、携帯していた500mlのペットボトル2本分の水分があっという間になくなりました。余裕を持って、もう1本あってもよかったくらいです。経口補水液は、自分でもかんたんに作れるので分量をここに控えておきます。 ※経口補水液の分量:水500ml、砂糖15g (スティックシュガー5本)、塩1.5g (ふたつまみ)、レモン汁 大さじ1(後味がよくなる) 収量は143.5g /6本(23.9g/本)で前回(74g)と比べておよそ倍まで増えました。滲み出てくる漆の色は、初夏の白味の強い乳白色から変わって茶色味を帯び、少しとろみが出てきました。目サシを全開まで入れているので、急いで漆を掻き集めないとどんどん垂れ落ちていきます。  掻きとる作業の流れは個人でちがいますが、私は3本掻きとったら1本目の木に戻って掻き溝に溜まった漆を採ってまわり、4本目の掻きとりへ移ります。6本目が終わったら3本目へ戻る、といった流れです。 漆の出方がよい木とさほどの木があるので一様にこの通りではありませんが、本数が少なく作業の手も遅いので、今年はこのリズムで取り組んでみています。土地柄による木の性質や掻き子さんによって作業の流れは異なるそうです。 記録:菅原咲

漆掻き 5辺目

イメージ
  2023年7月21 日(金) 晴れ 最高気温23.5℃ /最低気温17.6℃ 平均湿度81%/最小湿度65% 漆掻き5辺目は目サシを辺に対して三分の二、入れました。 目サシや 辺の長さの伸ばし方については こちらの投稿 をご覧ください。 収量は74g /6本(12.3g/本)と少なめですが、前回は雨が近かったからか収量が一気に増えたのかもしれません。 漆鎌は研がずに作業へ望みましたが、研いで切れる状態を知ると作業のやりづらさを感じるようになりました。本数が少ないので大丈夫かも、と淡い期待を抱きましたが、樹皮が硬いので刃の消耗が大きいのかもしれません。ラバー付き軍手の指先も漆がついてグリップが弱くなっていたので次回は新しいものに変えようと思います。 前回から梯子の高さを変えました。梯子が高すぎて、漆を掻く場所と階段が被ることがあり不便だったので、手が届く一番上の高さに梯子のてっぺんが来るように2段ほど切り落としました。 梯子を切る前 梯子を切った後 通常、9時に作業を開始して昼前には終わる漆掻きですが、私は作業の手が遅いので8時にスタート。気温が上がってくると蝉の声が聞こえ始めました。いよいよ夏本番ですね。この日は網走でも夏祭りがあり、海上での花火大会(7/22)もあったそうです。 麦畑もそろそろ収穫でしょうか。 記録:菅原咲

漆掻き 4辺目

イメージ
2023年7月17日(月)  最高気温18℃ /最低気温14.8℃ 平均湿度96%/最小湿度90% いつも漆掻きをする曜日は、有志メンバーが集まれる金曜日ですが、先週7/14(金)は局所的に小雨がパラつき作業を断念。先週、漆鎌の研ぎ方や鉋溝の適切な深さをしっかり教えてもらい張り切っていたので意気消沈。翌週、月曜日の午後に単独で作業しました。 漆掻きは4辺目。辺の長さが最大限になりました。 今回から「目サシ」を三分の一、入れていることもあり収量は前回(7/7)の倍となりました。 目サシや 辺の長さの伸ばし方については こちらの投稿 をご覧ください。   収量は100g /6本(平均16.6g/本、初辺)でした。 この時期の漆は、水分が多くスーっと流れ落ちていくような質感です。乾き(硬化)も早く、漆鉋を入れてから瞬く間に溝にたまった漆が黒々と変色していきます。網走産の漆はどの時期の漆も乾きが早めなのでなおさらです。 掻いていた木で蝉がゆっくり登っていきました。これから羽化するようです。 この日はアブやスズメバチ(に似たアカウシアブ?)も多くいて、何度も作業の手を止めながらの漆掻きでした。夕方には雨が降り出したのでそのせいでもあるのでしょうか…? 記録:菅原咲

漆掻き 3辺目

イメージ
2023年7月7 日(金)  晴時々曇一時雨 最高気温21.8℃ /最低気温16.1℃ 平均湿度84%/最小湿度70% 漆掻き3辺目。8月の最盛期に向けて採取量を増やすために、3〜4辺目で辺の長さをほぼ最大まで伸ばし、辺の長さに対して3分の1(または1cm)だけ「目サシ」を入れます。目サシとは、漆鉋で掻き溝を入れた後、掻き溝の中央に溝と平行になるよう切り込みを入れることです。これにより漆液の滲出が増えます。 この時期に辺の長さを一気に伸ばし、末辺まで同じ長さのまま掻き続けるので、掻いた後はU字に辺が連なります。幹の太い樹の場合はややV字になるそうです。 表皮が厚いため、鎌ずりを丁寧に行います。表皮を剥ぎすぎると内樹皮(黄色の木肌)が出てきてしまいます。この部分の露出が多いと木が弱るそうです。 下の画像の木は、漆の出方が芳しくなく、内樹皮と形成層まで縦に硬い筋が入っています。 この日は、鎌ずりがうまくできず掻き溝が浅いままだったので、ベテランTさんから鎌の研ぎ方や適切な掻き溝の深さを改めて教わりました。 これまで鎌研ぎには、木工道具の刃物を研ぐための砥石(200×60mmくらいのサイズ)を使っていたのですが、ホームセンターにもある鎌用の小さい砥石の方が良いそうで、実際に買って使ってみると刃のつき方や作業効率が良くなりました。 鎌は硬い樹皮を剥ぐため、すぐに切れなくなるのですが「光に当ててみて、刃が潰れていないか」「指で刃を触って、刃返りが取れているか」「指への刃の当たり方(研げている感じ)」を確認すべし、だそうです。研いだあと、新聞に鎌を当てるとスーっと切れるくらいまで研ぐとも伺いました。 私が使わせてもらっている漆鉋や漆鎌は、代々うるしの会で使われていたものなので新品のものと比べると形状が少し違ったり使い跡があったりしますが手入れが肝心。採取量や事故怪我防止のためにも、まめに取り組みたいところです。 残念ながら私の採取量は伸びませんでしたが、参加メンバーの中には5本で100g越えも…! 記録:菅原咲

漆掻き 2辺目

イメージ
2023年6月30 日(金)  曇一時霧後一時雨   最高気温18.1℃ /最低気温13.5℃ 平均湿度100%/最小湿度96% 目立て、上げ山から数えると3回目ですが、上げ山から傷を数えていくので今回は「2辺目」。時期的にそろそろかなと思っていましたが、ようやく漆の花が咲き始めていました。         「辺」とは漆鉋で入れる傷のことを指し、傷を連ねて漆液を採取することを「辺掻き」と呼びます。季節に応じて樹液の性質が変わるので漆の名前や作業内容も時期によって異なります。網走うるしの会では初期を「初辺」、7月下旬〜8月下旬を「盛辺」、9月初旬〜下旬を「末辺」と分け、10月は「裏目」と「止め」の作業を行います。 初辺はサラサラとした感じで水分が多いです。漆の硬化が早く、酸味のある香りがします。 霧雨があった為、表皮が湿っていましたが雨水が滴るほどではなく安堵。鎌ずりをすると問題なさそうでした。2辺目から漆を採取していきますが、盛夏に向けて採取量を増やしていくために木にダメージを与えないよう優しくヘラで漆液を掬い取ります。ヘラで辺を何度も擦らず、辺の溝に漆を一膜残すように作業を終えます。 みなさんたくさん採取できたようです。 記録:菅原咲