2024年6月25日火曜日

漆掻き 上げ山

 2024年6月21日(金) 曇り一時雨

最高/最低気温20.0/11.9℃
平均/最小湿度93/74%

先週は目立て、今週は上げ山と呼ばれる作業です。目立てよりも長めに3〜4cm程度の傷を入れます。「これから漆を木に作らせるための傷」です。傷をつけることで、ウルシの木自身が漆を生成するようになります。 



白味の強い漆が滲み出てきますが、まだ採取しません。木を弱らせないためでもありますが、一人の受け持ち本数が少ないため集めてもわずかすぎるという事情もあります。
漆の出方は昨年に比べてどの木も良好のようです。気候の影響もあるのでしょうか。今年は暖かい日(オホーツクにしては暑いくらいの気温)と雨の肌寒い日が交互にやってくるような印象です。

 


途中、雨がパラつき蒸しましたが2時間ほどで作業終了。漆はまだ採らないので早めに終わりました。代わりにわらびをゲット。


記録:菅原咲

2024年6月20日木曜日

漆掻き 目立て

2024年6月14日(金) 曇り

最高/最低気温12.3/9.5℃
平均/最小湿度93/82%

木の選定と目立てを行いました。今年は3名での漆掻きです。一人5本掻いていきます。
昨年もこの時期(6月16日)から漆掻きが始まりましたが、今年は暖かい日は30度近くまで気温が上がるような日もあり、すでに漆の花の蕾がついていました。去年に比べて今年はたくさん成っています。


目立ては、できるだけ短く傷をつけます。木に刺激を与えて、漆を作り出させる役目を持っています。この目立ての位置が、これから辺(傷)を伸ばしていく基準になるため、樹形や節、枝、幹の割れを鑑みて作業していきます。厳しい環境下で樹齢を重ねているため、ゴツゴツした樹皮の木が多く、鎌ずり(皮を剥ぐ作業)に苦労しました。




網走うるしの会では、週に一度(7日ごと)メンバーでまとまって漆掻きをするので、目立ての間隔は1尺です。採取後は伐倒するので幹の二面(両側)に傷を入れていく「殺し掻き」を行っています。

来週は上げ山です。
熊と蜂に気をつけて頑張ります。

記録:菅原咲

2024年6月14日金曜日

漆植栽地の下草刈り

 6月8日に漆植栽地の下草刈りを行いました。

場所は網走市山里にあるC地区とB地区。午前9時から始まり12時ごろ終了しました。参加者は7名で、うち1名は本数計測、残る6名が刈払機で草を刈っていきます。

植栽地C地区は山間の上の方にあり日当たりの良い場所です。毎年、漆を採取しています。B地区は同じ山間でも下の方にある道路脇の場所で、草刈りを担当されたTさん曰く、いくつかの木は良い太さになっているそうです。

この日、気温の予想は26〜27℃くらいでお昼にかけて暑くなっていきました。ハルゼミの声もたくさん聞けて、いよいよ漆掻きシーズンインです。




記録:菅原