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第47回浄法寺漆共進会へ網走漆を出品

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10月5日に岩手県二戸市浄法寺町にて漆共進会が開催されました。 この共進会は漆掻き職人が一堂に会する年に一度の漆の品評会で、その年に採れた漆の色や香り、伸びなどの品質を審査し優秀な漆の表彰を行います。 今年は二戸市合併20周年を記念して、全国にある団体・個人(18名11道府県)が採取した漆や漆掻きの様子の写真なども展示されました。 当会からも会員・菅原が網走山里地区で採取した盛辺の荒味漆サンプルを出品し、先日ご返却いただきました。漆の成分分析などは行われませんでしたが、日本うるし掻き技術保存会様から全国の採取状況をまとめた資料をご共有いただきました。 改めてこの度、お声がけくださいました日本うるし掻き技術保存会様をはじめ、日頃より網走ウルシ植栽地での活動にご協力くださっている会員の皆さまに感謝申し上げます。 今後も国産漆の振興や継承に関わることができれば幸いです。 ※いただいた資料には個人情報も含まれますので、こちらへの掲載は控えさせていただきます。なお、当会会員には共有いたしますので、ご覧になりたい方は事務局・菅原までご連絡ください。

網走うるし見学会レポート

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9 月15日(月・祝)に網走うるし見学会を開催しました。当会でもまだウルシの木を見たことのない会員さんを中心に参加を募り、当会から2名、美幌町と小清水町からも3名の方が ご参加くださいました。 当日は秋晴れのなか、 漆植栽地(山里C地区)にてウルシの木を観察しつつ漆掻きを見学・体験したのち、網走市南公園にあるウルシ記念樹を見にいきました。 自己紹介 ウルシの木や漆掻きについて説明 漆掻き体験 漆掻き体験 かつては蝋燭の原材料や床を磨くワックスとして漆の実を活用していた話もしました。 網走市南公園にあるウルシ記念樹の歴史については 、 安政五年(1858年)から万延元年(1860年)頃にかけて本州から移植されたものであり、函館奉行所が会津より取り寄せたとされています。 また、 このウルシ樹林地は、所有者の網走市名誉市民・中川イセ氏のご好意により平成十年に網走市に寄付されたものでもあります。 詳しくは記念樹に設置されている看板の文章からご覧いただけますので、ぜひ足を運ばれてみてください。

あばしり七福神まつり出店レポート

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  9月6日・7日に開催された「あばしり七福神まつり」に、網走うるしの会が出店しました。拭き漆の器や弁当箱、カトラリーや小物が並び、多くの方にお求めいただきました。 お立ち寄りくださった皆さま、どうもありがとうございました。 8月31日にNHK  おはよう北海道内 「てしごと北海道」にて、事務局・菅原( 野つけうるし )が取り上げられたこともあり、放送をご覧になった方が興味を持って訪れ、作品に触れたり質問してくださる場面もありました。実際に手に取りながら漆の魅力をお伝えでき、会としても実り多い出店となりました。  

網走うるし見学会のご案内

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今年も「網走うるし見学会」を開催いたします。 漆の木を実際にご覧になったことのない方や、今年も植栽地の様子を見てみたい方など、参加をご希望の方は事務局・菅原までご連絡ください。 ◾️日時:9月15日(月) 午前9時半 「感動の径ビューポイントパーキング」集合 集合場所のGoogleマップ  https://maps.app.goo.gl/EuDYvKG4PLQr5Y369?g_st=ipc ◾️内容:植栽地の散策と漆掻き見学後、網走市内の記念樹見学 ※雨天中止(小雨の場合は実施) 現地解散を予定しております。 昼食会や講座は設けておりませんので、ご了承ください。 ◾️持ち物・装備 ・長靴、または登山靴 ・長袖、長ズボン 霧雨等の場合は防水性がある服もあるとなおよし。ダニに噛まれないよう長袖長ズポンの下にさらに一枚着ていると安心です。 ・首元を隠すタオルや手拭い ・日焼け止めやクリームの塗布 万が一、漆に触ってしまった場合、肌に油膜があった方が漆かぶれが若干軽くなります。お守りがわりに塗っておきましょう。 ・帽子と飲み物(水分補給用) ・虫除けスプレーやハッカ油など ◾️漆かぶれや怪我があった場合 案内役の会員一同、細心の注意を払いますが、万が一の場合、医療費は自己負担でお願いいたします。網走うるしの会としてレジャー保険等の一日保険加入は行いませんのでご了承ください。 ◾️お申込み・お問い合わせ先  urushi.okhotsk@gmail.com (事務局・菅原) お申込み〆切 9月11日(木) 過去の見学会の様子

第32回あばしり七福神まつり 出店のご案内

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初秋の風を感じるころ、「第32回 あばしり七福神まつり」が2025年9月6日(土)〜7日(日)に開催されます。会場は網走中央商店街のアプト4エリア。地元の味覚だけでなく全国各地のグルメ、地域の手仕事やフリーマーケットも集う賑やかな2日間です 。 今年もこのイベントに、網走うるしの会が出店いたします。私たちのブースでは、会員が制作した器や箸、カトラリー、オブジェなどを展示・販売しています。ぜひ手に取って、漆の質感や色合いを楽しんでいただければ幸いです。 当日は、まつり名物の「七福神ウォークラリー」や「宝船行列」、「全国物産フェア」、縁日、屋台、ビアガーデンなど、楽しい企画もあるようです。秋の週末に、どうぞ網走うるしの会ブースへお立ち寄りください。 【第32回 あばしり七福神まつり】 日にち:2025年9月6-7日(土・日) 会場:網走中央商店街 アプト4エリア 公式サイト https://visit-abashiri.jp/event/9991b50452bee4b21113323c3a8b6bbd8dc6cc4b.html 会員Hさんの作品。拭き漆の彫皿とのこと。 会員Mさんの作品。拭き漆の曲げわっぱ。

網走産漆がすすきの女衆神輿の修復に貢献

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北海道帯広市で漆芸品製作と修復の仕事をなさっている間野亨さんが、網走産の漆を使って、札幌すすきの女衆神輿を修復されました。 この神輿は、昨年夏にすすきの観光協会から依頼があり、今年7月26日に無事引き渡しが行われたそうです。今回の修復は完全修復(※1)ではなかったため、網走産の生漆200gを木固め(※2)や下地に使用。中塗りと上塗りにも国産漆が使われています。 ※1すべて部材を木地の状態に戻してから行う修復作業 ※2 素地に生漆を吸い込ませて水分の浸み込みを少なくする工程 修復された神輿は、夫婦神輿の「すすきのコンコン神輿」とともに、飲食店「 北の味 大助 (おおすけ)」の店内に展示されています。すすきのに立ち寄った際は、ぜひご覧ください。 間野さんからは、「錆(下地)として使用した場合の乾燥時間や固さなどを知ることができて貴重な体験となりました。今後も(網走うるしの会の)皆様の活動の支障とならない範囲で、網走漆の使用を考えていきたい」とのご感想をいただきました。 間野さん、お写真をお送りいただき、どうもありがとうございました! 完成品 網走産生漆 国産漆各種 屋根の木固め 置き台の錆つけ 呂色磨き、箔押し、彩色が終わり金具取り付け

漆掻きが始まりました。

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今年も漆掻きの季節がやってきました。 会長のHさんと、事務局の菅原の2名で山に入っています。 初日の6月13日(金)、漆掻きを行う木の選定と「目立て」と呼ばれる準備作業を行いました。 目立ては、できるだけ短く傷をつけて 木に刺激を与え、漆を作り出させる役目があります。 この目立ての位置が、これから辺(傷)を伸ばしていく基準になるため、樹形や節、枝、幹の割れを鑑みて作業していきます。 目立て 漆の花の蕾がついていました。 その後、A・B地区の様子を確認してきました。 A地区は谷地で、奥に沢があるため、立ち枯れしている木が多く見られました。まるで野付半島のトドワラのようです。 一方、道路沿いの手前のエリアには、萌芽したウルシが密に生い茂っており、活力のある様子でした。 奥の木が枯れています。 手前は萌芽が茂っています。 B地区は山の斜面に植栽されており、傾斜はややきつめですが、奥には太めの木も見られ、今後に向けて原木本数の確認をしていきたいと所です。 画像の真ん中あたりがウルシの木です。