2023年6月19日月曜日

漆掻き 目立て

2023年6月16日(金) 晴一時曇り

最高気温22℃ /最低気温15℃
平均湿度80%/最小湿度62%

目立てを行いました。昨年は7月1日に行ったので、今年は2週間早いスタートです。まだ新芽や若葉が多く、天ぷらや茶葉にするために収穫するメンバーもいました。


目立ては、できるだけ短く傷をつけます。木に刺激を与えて、漆を作り出させる役目を持っています。この目立ての位置が、これから辺(傷)を伸ばしていく基準になるため、樹形や節、枝、幹の割れを鑑みて作業していきます。


記録の菅原は、短く適正な深さの傷をつけることが難しかった為、少し長め(3〜4cm)に傷を入れて鉋を引き上げる時に力を入れてしっかり鉋の刃が入るように作業しました。(傷の深さは鉋の仕立て方や身体の使い方など技術あってこそだと思いますので悪しからず)


場所によってゴツゴツした樹皮の木が多く、鎌ずり(皮を剥ぐ作業)に苦労しました。必要以上に鎌ずりしてしまったり、黄色の木肌が見えてしまっていたりするので改善したいところです。


網走うるしの会では、週に一度(7日ごと)メンバーでまとまって漆掻きをするので、目立ての間隔は1尺です。採取後は伐倒するので幹の二面(両側)に傷を入れていく「殺し掻き」を行っています。




ベテランメンバーの目立ては、傷が短く作業も早いです。


林の中を歩いていると凍裂によるものなのか、木の片面が裂けてしまったものがありました。元気に葉をつけていますが漆は取れるのでしょうか。気になります。

来週は上げ山です。
熱中症に気をつけて頑張りましょう!


記録:菅原咲



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