2023年6月23日(金) 曇り
最高気温21.5℃ /最低気温16.2℃
平均湿度66%/最小湿度45%
先週は目立て、今週は上げ山と呼ばれる作業です。目立てよりも長めに3〜4cm程度の傷を入れます。「これから漆を木に作らせるための傷」です。傷をつけることで、ウルシの木自身が漆を生成するようになります。
白味の強い漆が滲み出てきますが、まだ採取しません。木を弱らせないためでもありますが、一人の受け持ち本数が少ないため集めてもわずかすぎるという事情もあります。
最下部は、つつみ掻きをするので目立ての上下に傷を入れます。傷(辺)と傷(辺)の間隔は鉋の幅と同じかやや広く取っていきます。鎌ずり(樹皮を削ぐ作業)は、傷(辺)を入れる場所の真上だけではなく下の方も行います。やりすぎると木を痛めてしまうのでダメなのですが、つい広めに削いでしまいます…。
Hさんの木は傾斜が低い場所にありまっすぐに伸びた木が多いような印象です。
Kさんの木は林の端のほうにあり、やや太目でまっすぐに伸びた木が多い印象。樹皮は少しゴツゴツしていそうです。
Tさんの木は土地の低いところから傾斜の高いところを一直線に登るように点在しています。葉の茂っている木が多い印象です。みなさん、梯子をかけて木の片面に7〜9箇所ほど辺掻きできるように仕立てています。
これは記録の菅原の木ですが、幹の中に筋が入っていてあまり漆がでなさそうな雰囲気です。鉋を入れてもガツガツと硬いものに当たるような感覚があります。
記録:菅原
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