2023年7月7日金曜日

漆掻き 3辺目

2023年7月7日(金) 晴時々曇一時雨

最高気温21.8℃ /最低気温16.1℃
平均湿度84%/最小湿度70%

漆掻き3辺目。8月の最盛期に向けて採取量を増やすために、3〜4辺目で辺の長さをほぼ最大まで伸ばし、辺の長さに対して3分の1(または1cm)だけ「目サシ」を入れます。目サシとは、漆鉋で掻き溝を入れた後、掻き溝の中央に溝と平行になるよう切り込みを入れることです。これにより漆液の滲出が増えます。


この時期に辺の長さを一気に伸ばし、末辺まで同じ長さのまま掻き続けるので、掻いた後はU字に辺が連なります。幹の太い樹の場合はややV字になるそうです。


表皮が厚いため、鎌ずりを丁寧に行います。表皮を剥ぎすぎると内樹皮(黄色の木肌)が出てきてしまいます。この部分の露出が多いと木が弱るそうです。
下の画像の木は、漆の出方が芳しくなく、内樹皮と形成層まで縦に硬い筋が入っています。


この日は、鎌ずりがうまくできず掻き溝が浅いままだったので、ベテランTさんから鎌の研ぎ方や適切な掻き溝の深さを改めて教わりました。

これまで鎌研ぎには、木工道具の刃物を研ぐための砥石(200×60mmくらいのサイズ)を使っていたのですが、ホームセンターにもある鎌用の小さい砥石の方が良いそうで、実際に買って使ってみると刃のつき方や作業効率が良くなりました。

鎌は硬い樹皮を剥ぐため、すぐに切れなくなるのですが「光に当ててみて、刃が潰れていないか」「指で刃を触って、刃返りが取れているか」「指への刃の当たり方(研げている感じ)」を確認すべし、だそうです。研いだあと、新聞に鎌を当てるとスーっと切れるくらいまで研ぐとも伺いました。


私が使わせてもらっている漆鉋や漆鎌は、代々うるしの会で使われていたものなので新品のものと比べると形状が少し違ったり使い跡があったりしますが手入れが肝心。採取量や事故怪我防止のためにも、まめに取り組みたいところです。


残念ながら私の採取量は伸びませんでしたが、参加メンバーの中には5本で100g越えも…!


記録:菅原咲

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